インドでベータ版として公開された短尺動画の機能
YouTube Shortsは、スマートフォンで利用できる、短尺でコミカルな動画を作成できるサービスです。同様の機能で流行しているTik Tokに追随する目的があると推測されるため、業界で大きな注目を集めました。米メディアSearch Engine Journalが、YouTube Shortsの基礎的事項について解説しています。
YouTube Shortsは2020年9月にインドでベータ版として公開されました。極めて短い動画が人気を集めているのは、笑える・興味を喚起する・新しいことを短い時間に学べる、といった理由が挙げられています。視聴者は特に、13~22歳のZ世代や23~38歳のミレニアル世代が中心です。ゲーム、料理、科学、技術、音楽、スポーツ、コメディ、ファッション、外国語など、様々な分野で、短尺の動画が流行するようになりました。
ゲーム・音楽・スポーツなど、様々な分野で動画が公開された
YouTube Shortsは、誰でも作成し自身のチャネルにアップロードすることが可能です。60秒以下の動画を制作し、#Shortsのハッシュタグをタイトルや説明文に入れて公開する方法が一般的です。YouTube Shortsの例として、インドのラジオDJが公開した50秒の動画が挙げられ、90万回以上の再生回数を記録しました。ゲームの分野では、サッカーのリフティングを模した14秒の動画が、50万回以上、再生されています。
制作者は、高度な動画編集ソフトウェアを使って動画を公開するのではなく、アプリを介して簡単に短尺の動画を掲載できるようになります。YouTube Shortsの動画が人気を集めるかどうかは、動画の長さよりも、キャッチ―さが重視されるのが現状です。
キャッチ―な短尺動画が人気となり、コメント・シェア・高評価を集める
YouTube Shortsの効果を測定するには、YouTubeアナリティクスが利用できると考えられます。従来の動画のようにコメント・シェア・高評価の数がよく使われる指標です。また、ブランド想起率やブランド認知、そして商品の購入意図が考慮される場合もあります。
まとめ
YouTube Shortsはベータ版として公開されましたが、今後、全世界に正式な製品として展開されることが期待されます。キャッチ―で繰り返し見たくなるユーザー生成コンテンツは、視聴者と動画制作者を惹きつけるものと考えられます。
参考資料
https://www.searchenginejournal.com/youtube-shorts-guide/382267/
著者:Takayuki Sato