リールは、リールタブと発見タブの双方に表示されて、ユーザーが見やすい分、フォロワー以外にもアプローチしやすい特徴があります。そのため、ユーザーの視聴目的には「トレンドリサーチ」だけでなく、「暇つぶし」も挙がるようです。
ではリールを通じてフォロワーを増やすために、各企業はどのようなリールをつくっているのでしょうか。ユーザーの関心を引く「おもしろ」事例をいくつかご紹介します。
【事例その1:土屋鞄製造所 @tsuchiya_kaban】
フォロワー12.2万人(2024年2月時点)
鞄や財布をはじめとする革製品を扱う「土屋鞄製作所」のリールでは、商品紹介のほか、メンテナンス・リペアの工程をメインに動画配信しています。しかし中には、テーマを設けて職人技術をフルに活かした遊び心ある作品の制作工程を投稿しており、中でも「水切り石専用バッグ」は2021年10月が初投稿にもかかわらず、2024年になっても各メディアで取り上げられるほど、拡散されています。
【事例その2:松屋フーズ @matsuya_foods】
フォロワー3.5万人(2024年2月時点)
牛丼チェーン「松屋」は知名度が高く、ファンも多いブランドです。Instagramでは若い世代へのブランディングに振り切り、リールでは、世の中でトレンドになったものや見慣れているもののオマージュ、松屋ロゴ入りネイル・靴・ポーチなどの手作り作品など、フォロワーの興味を引くコメディ要素満載の動画を投稿しています。
【事例その3:LITHON公式 @lithon_corp】
フォロワー6.4万人(2024年2月時点)
「ライソン」は「一点突破」なユニーク家電を販売する大阪の家電メーカーです。リールでは、実際の社員が出演し、就業時間中に自社家電で料理をつくる様子を配信しており、会社デスクという環境や他社員の雰囲気とのギャップに思わずクスッと笑ってしまいます。料理方法が大胆になるほど、高いエンゲージメントを獲得しているようです(中華鍋でチャーハンをつくる動画は100万回以上の再生数に!)。