業界別のFacebookの運用状況を考察する本企画。今回は中古ビジネス業界をのぞいてみたいと思います。ひと口に「中古ビジネス」といっても、その業態はさまざまあります。今回は中古買い取りサービスを中心に、そのFacebookの活用方法の違いを見ていきましょう。
■ブックオフは全国一律のサービス紹介を主に行なう
全国に店舗を持ち、中古ビジネスの火付け役ともいえるブックオフ。Facebookでは、セールの情報や、アプリの案内をメインに全国一律のサービスの紹介が多くされています。加えて、新店情報や契約している選手の活動情報なども紹介するなど、多くの大企業の運用方法に近い内容が印象的です。とはいえ、フォロワー数は10,000人ちょっと。いいねの数も数十人に留まります。
■メルカリではサービス紹介や活動レポートがメイン
一方、ここ数年勢いのあるベンチャー企業であるメルカリ。新興企業らしく、新規サービスの紹介やメルカリ本社にお客さまをご招待するミートアップイベントのレポートなど、勢いのある様子をアピールしています。特に新規サービスはユーザーはもちろん、各種メディアからも注目が熱いため、打ち出しには力を入れているのでしょう。フォロワー数はなんと73万4千人もおり、コメント欄へサービス不具合への非難が書きこまれたり、「いいね」ではなく「ひどいね」もつくことがあるなど、良くも悪くも注目度の高さが伺えます。
■コメ兵はブランド品紹介や選び方などを紹介したオウンドメディアのブログに誘因
老舗中古買取店のコメ兵。サービス案内等は一切なく、時計やブランドバッグなどの選び方や中古で購入する際のコツを紹介したオウンドメディアのブログに誘因する投稿が並びます。ブランド品の買い取りに定評のあるコメ兵だけあって、ブックオフなどの中古買取業者との差別化を図る意図が感じられます。
自社の商品・サービスがどのようなターゲットを狙っているのか?あるいはどのような層を獲得したいのかによって、アプローチの姿勢は異なります。同じ中古ビジネス業界でもここまで異なるということを参考に、ぜひ自社の運用にも生かしてみてください。