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キャッシュレスの過熱レースにおけるLINEpayの強み

2018年後半からキャッシュレス化が叫ばれ、さまざまな企業がキャッシュレスに事業に参加しています。全てを把握することが困難なほどその種類は多いですが、その中でもユーザー数が最大なのが「LINEpay」。一見、PayPayから出遅れた印象がありましたが、ユーザー数が最大となった要因は何なのでしょうか。

■ネットワーク外部性にメリットがあったLINEpay

電話などの通信手段や、Facebookなどのコミュニケーションツールはたくさんの人が利用していなければ利用者にメリットはない。友達が誰も利用していないSNSでいくら投稿したところで、誰からも反応が返ってこないのだから楽しいはずがないし、知り合いが誰も利用していなければわざわざLINEアプリをダウンロードしようとはだれも思わないはずです。
このことを「ネットワーク外部性」と言います。キャッシュレスにおいてもこの「ネットワーク外部性」が成功の大きな要因となっています。
コンビニや飲食店などは、導入コストや従業員がその取扱いを覚えるにあたり、できるだけ利用者が多いキャッシュレスツールを導入しようと考えます。そのため、利用者数は導入するための大きな指標となりうるのです。
当然、顧客側からみても「●●pay」といわれているものがどんなに便利そうでお得なキャッシュレスツールだったとしても、どこのコンビニでも飲食店でも使用できないとなれば誰も使用しないでしょう。
そのため、キャッシュレスには利用者数が大きな成功要因となりえます。

■利用者数で大きな差をつけたLINEpay

LINEpayは他のキャッシュレスに比べ利用者数において優位性がありました。わざわざ新たにアプリをダウンロードしなければいけない他のキャッシュレスツールと異なり、既に利用している人の多かった「LINE」というプラットフォームにキャッシュレス機能を追加することでPayPayにおおきな差をつけたのです。初動のキャンペーンに関しても、「LINE」というプラットフォームを通じて「300億円キャンペーン」の存在を全ユーザーに知らしめることができたのは成功のカギだったといえるでしょう。

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