コンテンツマーケティングにおける評価指標を解説する記事、第3回目の今回はTwitterの「リプライ(@)」についてです。
■どのような指標なのか?
「リプライ」とは、Twitterにおいて他のユーザーのID(@XXXXXX)を最初に入力して、その人に対してツイートを送る行為を指します。
リプライは通常のツイートと違って、自分をフォローしてくれている人すべてのタイムラインに表示される訳ではありません。リプライを送ったユーザーと、リプライを送られたユーザーを両方フォローしているユーザーのタイムラインにだけ表示されるので、通常のツイートよりリーチが少なくなる傾向にあることを認識しておく必要があります。
ただし、「.@SEM_SMM」のように@の前にドットを付けると、自分をフォローしてくれている全員のタイムラインに表示することができます。例えば自社のサービスに関する質問をリプライで受けた場合、他のフォロワーの方にも知ってもらった方が良いと思われる内容であれば、@の前にドットを付けて回答することで、より多くの人に情報を伝えることができますので意識して使うと良いでしょう。
では、コンテンツマーケティングおいて「リプライ」という指標はどのように評価したら良いのでしょうか。
リプライを行うには自分のタイムラインに流れてきたツイートの「返信」アイコンをクリックしますが、RTやQTなどのように元のツイートの内容が引用されないため、リプライを見ただけではどのツイートを見て行われたアクションなのかを判別しづらいのが実情です。
フォロワーと双方向でリプライを送り合っている場合は、そもそも自社が配信したツイートと関連性のない話題についてリプライしていることもあり得ます。従ってリプライの数を計測しても、それが個別のツイート(コンテンツ)によってもたらされたものかどうかを判別するのは難しいと言えるでしょう。
とは言え、リプライの数が多いという事はTwitterを一方的な情報配信の場として使っているだけでなく、フォロワーとのコミュニケーションの場としても活用していると解釈することができますので、Twitterアカウントの運用効果としての視点で見れば、リプライ数の多寡によって評価しても良いのではないかと思います。さらにはリプライの内容がポジティなのかネガティブなのかを判別できば、より明確な評価を行うことができるでしょう。
■どこで見ることができるのか?
・Twitterアナリティクス
Twitterアナリティクスのトップ画面から「ツイートの詳細を見る」をクリックすると、返信(ツイートへの返信数)という指標がありますのでそこで確認することができます。他のツイートのリプライ数を確認するには別のツイートをクリックして詳細を見ていく必要があります。
・Twitterアナリティクスレポート
ツイートの一覧とそのリプライ数を見るには「データをエクスポート」でファイルをダウンロードすると「replies」という指標がありますので、そこで確認することができます。
TwitterやTwitterアナリティクスの画面では、「@+ユーザーID」を含むものであればすべて「リプライ」として扱われます。@で始まらないツイートもリプライとしてカウントされますので、自社のTwitterに宛てたツイートではない可能性があることに注意が必要です。
■他のツールでの表示例
Twitter以外の企業が提供しているツールでも「リプライ」の数を確認することができますが、そうしたツールではTwitterのアナリティクスにはない機能を搭載していたり、より分析しやすいインターフェースなどを用意して差別化を図っています。
弊社で開発しているコンテンツマーケティング支援ツール「CLOUDPLAY」でもTwitterの「リプライ数」やその推移を把握することができるのですが、リプライの内容がポジティなのかネガティブなのかを判別して、その件数を表示できるという特徴があります。
CLOUDPLAYでは、その他にもTwitterに関する多くの分析機能を搭載していますので、興味のある方はTwitter分析機能の紹介ページをご覧ください。