新型コロナ影響下、旅行業界ができるマーケティング施策とは
安全にかかわる最新情報をシェアし、信頼できる情報源としての地位を築く旅行業界は新型コロナの影響が最も大きい業界の一つです。今後、どのように事業を継続していくかは困難な問題であり、どの企業にも適用できるような解決策を見出すのは難しい状況にあります。新型コロナの状況下でも考えておくべきデジタルマーケティングとソーシャルメディアの施策について、カナダのマーケティング企業CrowdRiff社が解説しています。
ソーシャルディスタンスを保つなど、その地域によって異なる新型コロナ対策がとられています。その情報は毎日のように変わっているので、地域の安全に資するよう、信頼できる最新情報をシェアすると、ユーザーに有益なコンテンツを提供できます。
広告への支出を抑え、自社のブログやソーシャルメディアに注力する
旅行業界に属するほとんどの企業は、広告の出稿を減らすか、あるいは、完全に止めています。一方で、新型コロナの状況が改善した後の旅行を計画する人たちが存在するのも事実です。旅行が難しい状況では、支出が発生する広告ではなく、自社のブログやソーシャルメディアといったオーガニックなチャネルを重視するべきです。生活に必要なサービスを提供してくれる近隣のスーパーや薬局、医療機関に感謝を示すようなコンテンツを投稿し、コミュニティの連帯を強調します。また、観光地の美しい写真などを、定期的な投稿にしてもよいでしょう。
状況が改善した後に備え、コンテンツや過去のキャンペーンを整理しておく
過去にパンデミックが発生した際も、状況が改善した後は、人々は国内・海外の旅行に出かけ、歴史建造物を見たり、新しい文化に触れたりしてきました。新型コロナも同様であり、状況が改善した後に行うべきマーケティング施策について準備しておく必要があります。これまで実施したキャンペーンや、写真素材、レビューなどを整理し、観光・ビジネスを問わず、旅行者を集客するための計画を練っておくべきです。
まとめ
旅行業界は、それにまつわる様々な業界と関連して成り立っています。航空・ツアー・美術館・ホテル等と一体となって、新型コロナによって大きな影響を受けた業界を立て直す必要に迫られています。状況が改善した後に積極的な施策が打てるよう、十分な準備をしておくと良いでしょう。
参考資料
https://crowdriff.com/resources/blog/what-travel-and-tourism-brands-can-do-during-covid-19
著者:Takayuki Sato