SNSマーケティングにおいて、生成AIは欠かせず、用いればSNSコンテンツをより効率的に作成できると言われています。では、具体的に生成AIで何ができるのでしょうか。今回は、各プラットフォームで盛り上がりを見せている短尺動画コンテンツの作り方について解説します。
▼AIで短尺動画をつくる方法は2種類。
短尺動画をつくる方法は大きく分けて2種類で、「長尺動画から要所を切り取るか」もしくは「ゼロから作成するか」のいずれかです。
▼長尺動画を自動で短くできる生成AIもあり
既存の長尺動画がある場合は、それらをトリミングして短尺動画を作成すると手っ取り早く量産でき、元の長尺動画への誘導を図ることもできます。ただしハイライト箇所を選んで手動でトリミングするのは手間。そんなとき、生成AIを用いた動画生成ツールならアップロードした動画を、自動でチャプター毎にSNSの形式に合わせて短く書き出してくれます。ブラウザで対応が可能なツールもあるので、ぜひ検索してみてください。
▼ゼロからつくるには複数の生成AIを活用
ゼロから短尺動画をつくるためには、制作工程が大きく分けて3つあります。
(1)短尺動画の中身を決める:テーマ&台本の作成
(2)短尺動画の素材を決める:静止画・動画・ナレーションの作成
(3)短尺動画の編集
各工程で生成AIをどのように活用できるのか見てみましょう。
(1)短尺動画の中身を決める:テーマ&台本の作成
短尺動画のテーマは、ChatGPTのような対話型のAIサービスに質問を投げて、アイディアを発掘できます。他にも、自社サイトや既存のブログ記事などテキストの情報があれば、それらの内容をAIが自動で要約して動画に変換できる動画生成ツールがあるので活用してみましょう。
(2)短尺動画の素材を決める:静止画・動画・ナレーションの作成
動画を簡単につくるには、人間の指示によってイメージに適合する動画を自動で作成できるシステム「動画生成AI」を利用しましょう。(1)で作成した台本のテキストがあれば、それを元にナレーション(一部テロップの自動生成もあり)付きのイメージ動画を作成できます。静止画をスライド形式で見せる場合は、別途ナレーションを作成します。台本をAI音声合成技術を使用した「音声読み上げソフト」で音声に変換する、もしくはAIアバターと音声合成を組み合わせた動画編集ツールでアバターに読んでもらえば、担当者自身が発声練習をせずに済みます。もちろん、静止画自体もAIで作成可能です。
(3)できた短尺動画を編集する
(1)~(2)までは生成AIを利用できましたが、細かな調整や編集作業は手動で行ったほうが安全です。というのも、生成AIは著作権・倫理の判断ができません。そのため、問題ない内容かどうかの判断は最終的には人間が行いましょう。また、各ツールが商用利用可能かどうか確認することも忘れずに。