スキップされない6秒広告でブランド認知の向上を目指す
YouTubeは2016年にバンパー広告を導入しました。スキップされないフォーマットなのでブランド認知の向上が期待できるものの、わずか数秒しか流れないので、効果を上げるのが難しい課題もあります。米国の広告企業Instapageがバンパー広告のベストプラクティスについて解説しています。
2017年にGoogle社が実施した調査では、バンパー広告によりブランド認知が70%上昇したという報告がなされました。その価格体系は表示回数に応じて課金されるCPM(インプレッション単価)なので、指定した予算内で高い投資対効果が期待されます。
訴求ポイントを明確にしたバンパー広告専用の動画で視聴者の注意をひく
バンパー広告でリーチを最大化するには、広告動画をシンプルに保つことが重要です。30秒の動画であれば複雑なストーリーを含められますが、6秒間のバンパー広告では、その余裕がありません。例えば、スマートフォンの宣伝をする場合、「美しい画面」といった一つの宣伝ポイントのみに注目させ、視聴者に強い印象を残せるようにします。
作業を軽減するため、15~30秒の動画の一部を切り抜いてバンパー広告にしたいと思う企業も多いかもしれませんが、必ずしもバンパー広告に最適化できるとは限りません。極めて短い広告で注意をひくためには、視覚に訴える要素を効果的に使う必要があるからです。6秒間のバンパー広告向けに新しく撮影し、動画を制作する方法が推奨されます。
短い時間で自動車の加速性能を訴求した海外事例
バンパー広告の優れた例としてメルセデスベンツのキャンペーンが挙げられます。時速100キロまで、わずか3.8秒で達する高い加速性能を示す動画広告を制作しました。加速性能以外の要素は排除し、加速性能ただ一点に絞って自動車の魅力を訴求しています。音声によるナレーションはなく、画面に表示される文字に情報が多く含まれているので、視聴者は画面に注意を向ける必要があります。
まとめ
バンパー広告はYouTubeにおいて、ブランド認知を高めるのに効果の高い手法です。バンパー広告以外のフォーマットや、YouTube以外のチャネルを組み合わせると、マーケティング戦略を高度化させられるでしょう。
参考資料
https://instapage.com/blog/youtube-bumper-ads
著者:Takayuki Sato