メッセージへの自動投稿でユーザー対応を改善する
AIの利用はデジタルマーケティングの世界で急速に広がっており、日常的な作業を劇的に変化させる可能性があります。タスクの自動化や生産性の向上から、リードの獲得や売り上げの向上まで、AIの活用ができないか、企業は検討を進めるようになりました。ソーシャルメディアの分野では、まるで人間の担当者が対応しているかのように、フォロワーへリーチできる方法が検討されています。RankTracker社がInstagramにおけるAIの利用について解説しました。
売り上げの向上には、ユーザーとの対話が欠かせませんが、フォロワーの多い企業ではユーザーからのダイレクトメッセージの対応まで手が回らない場合があります。そこで、自動的にメッセージを返信してくれるチャットボットが有効です。簡単な質問のみAIが回答し、難しい質問は人間の担当者に回すという運用が可能になります。
画像や動画に加え、キャプションにつける文章も自動で生成し、生産性を高める
Instagramマーケティングでは投稿するコンテンツの質が重要です。近年開発されたMidjourneyやPhotosonicといったAIツールでは、簡単なテーマを与えると、高品質な画像を生成してくれるようになりました。自社のロゴを加えるなど、少しの加工をするだけでInstagramのコンテンツが準備できるようになることが期待されています。同様に、わずかな文章から動画を生成するサービスも公開されています。
画像や動画と共に記載するキャプションも、AIによって自動生成できる余地があります。商品やサービスに関する投稿であれば、Instagramの文字数制限に合わせて、投稿する文章を自動的に作成するので、投稿にかかる工数を大幅に削減できる可能性があります。
メンションされた投稿を特定し、機会を逃さない
Instagramの投稿を分析するのにもAIは有効です。自社についてメンションしている投稿を自動的に収集し、必要があればすぐにアラートを上げてくれるツールが使われています。また、インフルエンサーを見つける際にも、既存の投稿を分析し、自社の基準に合致するユーザーの候補を検索してくれる方法があります。
まとめ
Instagramマーケティングの運用を今まで通り、手作業で続けていると、日々のタスクで追われるようになり、結果として重要な顧客を逃すリスクがあります。生産性を向上させるためにもAIの活用は欠かせません。スマホのアプリを使うように、AIツールは簡単に導入できるようになっているので、ビジネスの成長のためにも積極的に利用を検討するようにしましょう。
参考資料
https://www.ranktracker.com/blog/how-artificial-intelligence-can-help-in-instagram-marketing/
著者:Takayuki Sato
Photo by Jamie Street of Unsplash.