コロナ禍の始まりからライブコマースの購入額は76%増加
ライブコマースは動画配信を通じて小売業者が商品を紹介し、消費者と直接交流する手段です。近年、大きな成長を遂げた分野であり、大手Eコマース企業も力を入れてきました。この進化を遂げる市場を理解できるよう、Woosuite社が2022年以降に見られるライブコマースに関する統計データをまとめています。
ライブコマースは、FacebookやInstagram、TikTok、YouTube、Twitchといったプラットフォームで商品を紹介し、リアルタイムで販売する手法です。コロナ禍において自宅で過ごす時間が増えた消費者によってライブコマースは大きな成長を遂げており、コロナ禍の始まりから購入額は76%増加したという調査があります。
中国のライブコマースは2017年から2020年で280%の成長
ライブコマースの市場規模は、2021年時点で110億ドルに達したとの推定があり、これは2020年の倍を意味します。さらに、2024年までには350億ドルに達するとの予測があります。特に、中国ではライブコマースが急速な成長を見せており、5年と経たずに主要な販売チャネルと認識されるようになりました。2017年から2020年に至る成長率は280%と驚異的な伸びを示しています。
家具から手作りの商品まで、様々なものがライブコマースで売買されていますが、36%のシェアを占めていて、最も扱われているのは衣料・ファッションです。続いて、化粧品や食品であり、それぞれシェアは7%にとどまります。そして、家電は5%、家具・インテリアが4%のシェアとなっています。
ライブコマースのコンバージョン率は30%に達する場合も
Eコマース市場は成熟し、競争が激しくなっているため、オンラインで商品を購入するようになった消費者の需要に応えるよう、ライブコマースへ注力するようになりました。この戦略の変更には、30%にも達すると言うライブコマースの高いコンバージョン率が背景にあります。Eコマースの平均に比べ、10倍高いコンバージョン率がライブコマースの利点と言えます。
まとめ
消費者から見ると、ライブコマースが普及すれば、もう店舗やショッピングセンターを回ったり、レジの列に並んだりする必要がなくなります。さらに、商品を購入するだけではなく、企業と交流を深め、楽しみながら買い物ができるのも利点です。ライブコマースは今後の消費行動で重要な役割を占めていくことが予想されます。
参考資料