ポジティブな感情か、ネガティブな感情を抱いているかを文章から判断する
最新のAIモデルであるChatGPTは感情分析に利用可能です。ソーシャルメディアに投稿されたユーザーのメッセージなどを入力すると、そこに潜んでいる感情について回答してくれるので、ある商品やサービスに関する評判を効率的に分析できるようになります。Cezary Gesikowski氏がソーシャルメディア・センチメント分析におけるChatGPTの活用方法について解説しました。
単純な例として映画に対する感想を使ってみましょう。「以下の映画の感想について感情分析をしてください。『この映画にはがっかりした。脚本もつまらないし、役者もパッとしない』」とChatGPTに入力すると「ネガティブな感想です」という分析結果と共に、その根拠についても解説してくれます。
ソーシャルメディアにあふれる顧客の声に対し、賛否を分類する
ソーシャルメディアは、様々なブランド・商品・サービスに関するコメントで溢れています。例えば、「以下のレストランに対するレビューを見たときのユーザーの気持ちについて述べてください。『新しい寿司レストランを試すことができました。とても風味が良く、サービスも最高でした』」といった指示文をChatGPTに入力すれば、ポジティブな体験である点を導き出すでしょう。レビューの文章が多くなった場合でも、効率的に分析が行えます。
企業のメッセージに対して受け手が抱くであろう感情を分析する使い方もある
一方、企業側から発信する文章が、ユーザーにとって、どのように解釈されるかを聞いてみるアイデアもあります。「この製品説明を見たとき、ユーザーはどのように感じるでしょうか?『この革新的なスマートフォンは洗練されたデザインで、高速なプロセッサー、長時間のバッテリー寿命を持ちます』」と入力すると、ポジティブな印象が与えられるとの分析が得られます。
まとめ
ChatGPTの感情分析は、言語や業界用語を問わず、柔軟に対応できるため、簡単に分析結果を得たい場合に役立ちます。今後は、複数のソースから詳細な分析を行ったり、相手の感情に配慮しながらパーソナライズされた返答文を作成したりといった進化が期待されています。
参考資料
https://bootcamp.uxdesign.cc/sentiment-analysis-supercharged-chatgpts-groundbreaking-performance-fcee3c78b31c
著者:Takayuki Sato