スターを購入したフォロワーが、投稿されたInstagramリールへ投げ銭を送る
誰でもオンラインでコンテンツを公開して収入を得られるクリエイターエコノミーの広がりに伴い、個人や企業へフォロワーが金銭的な支援をする場面が増えています。このトレンドに沿って、Instagramリールを収益化する機能Gifts(ギフト)が米国のユーザー向けに公開されました。この投げ銭機能とも言うべき新機能についてVistaSocial社が解説しています。
Instagram Giftsでは、フォロワーがスター(星)を購入する仕組みになっています。配信者が投稿したInstagramリールへ、このスターを送ると、収益が還元される流れです。この機能を用いるには、配信者側がプロフェッショナルダッシュボードからGiftsを有効化する必要があります。有効化した状態であれば、過去のリール投稿にも、今後、投稿されるものにも投げ銭が可能になります。
プロフェッショナルダッシュボードから機能を有効化し、支払い情報を登録する
Instagram Giftsからの収益を受け取るには、事前にプロフェッショナルダッシュボードから支払い情報を登録しておかなければなりません。また、最低でも収益が100ドルに達しなければ支払いができない点には注意が必要です。加えて、自動ボットなどによる不正な操作が疑われる場合は、支払いが遅れるケースがあります。
Instagram Giftsの支払いは月次であり、送られたスター1つあたり1セントの収益が配信者へもたらされます。なお、ユーザーがスターを購入する際に、その収益の3割はモバイルプラットフォームが徴収します。つまり、iOSのアプリストアであれば、Appleの収益になるということです。
Instagram リール向けGiftsと、ライブ配信向けBadgesの違い
Instagramの投げ銭機能としてはBadges(バッジ)が既に公開されています。Instagram Badgesはライブ配信で用いられるのに対し、今回発表されたGiftsは今のところ、Instagramリールに限られているという違いがあります。
Instagramでコンテンツを配信する個人や企業にとって、Instagram Giftsは新たな収益源となりえます。金銭的な支援をするという行為はファンにとっても、より強いエンゲージメントを築くものです。配信するコンテンツや業種によっては、Giftsが有効な施策となるでしょう。
参考資料
https://vistasocial.com/insights/ig-gifts-for-reels-how-creators-can-earn-more-with-instagram-gifts/
著者:Takayuki Sato