ChatGPTの有料プランに登録して、投稿システムを構築する
ソーシャルメディア運営では、投稿やメッセージを確認して、返答するのに多大な労力を要します。そこでChatGPTを活用して自動化を促進し、担当者の作業を軽減する試みがなされてきました。ChatGPTは特定のトピックに対し、AIが適切な返答を作成してくれるので、ソーシャルメディアユーザーとの対話に利用できるのです。GhostRetail社がChatGPTを活用したX(旧Twitter)投稿の自動化について解説しました。
まず、前提としてChatGPTのAPIを利用できるよう有料プランに登録しておく必要があります。APIの登録情報を使ってXと連携し、投稿するシステムを構築する流れです。Xの仕様を理解する技術的な知識が求められます。
投稿やメッセージに対し、より良い回答ができるようプロンプトを最適化する
ChatGPTが作成する文章が、より質の高いものになるよう、どのような投稿に対して反応するのか事前に定めておくべきです。例えば、フォロワーが自社についてメンションした場合に限り、その内容をプロンプト(質問文)に含めて、ChatGPTに返答文を作成してもらう方法があります。自社のブランドイメージに沿うようトーンを調整するよう指定すると、自然な文章となります。
ダイレクトメッセージであれば、相手のユーザー名をプロンプトに指定し、パーソナライズさせた文章に作成することが可能です。また、会話を継続してエンゲージメントを高めたい場合、相手が回答しやすいようにオープンクエスチョンを含めても良いでしょう。
複雑な内容や曖昧な質問に対しては、人間の担当者が対応する
ChatGPTによる自動化は、担当者の労力を削減しながら、リアルタイムでフォロワーへ応答できるのが利点ですが、複雑な内容や曖昧な質問は対応が難しいという課題があります。そのため、ChatGPTの回答をモニタリングして、必要に応じて人間の担当者が対応できるようにするべきです。ChatGPTと人間の間での受け渡しがスムーズであるほど、ユーザー体験が高まります。
まとめ
ChatGPTは際限なく続くソーシャルメディア投稿に対し、担当者の労力を削減する効果が期待されます。プロンプトを最適化し、そのパフォーマンスを継続的に改善していけば、顧客のエンゲージメントを高めるのに役立ちます。
参考資料
https://www.ghostretail.com/post/using-chatgpt-to-automate-twitter-conversations
著者:Takayuki Sato