2023年12月にリリースされたサービス「TikTok Quest」は、TikTok広告のパフォーマンスを高度標準化する運用手法です。今回はそのサービス内容をご紹介します。
▼「初期設定」にフォーカスした運用手法
TikTok広告の運用力を上げるには、そもそもの土台作りである「初期設定」が大切です。「TikTok Quest」では、広告運用力における3つの柱を立て、効果的なマーケティング戦略を練るうえで、必要な概念と具体的な手順を教えてくれます。広告主は、各設定を取り決めていく過程で、広告運用に必要なノウハウを学ぶことができるのです。
▼「必須設定」と「任意設定」で効果を上げる
設定には2種類あり、それぞれ、最適化の基礎となる「必須設定」、さらなる効果アップのための「任意設定」の取り決めを推奨しています。
3つの柱と、設定内容・設定する意図は以下の通りです。
【基礎】アカウント構築
・アカウント構造:設定することで学習データの分散を防ぎ、最適化を促進
・リーチ&ターゲティング:配信機会を最大化
・入札:KPIに応じた入札戦略を使い分けて、パフォーマンスを改善
【クリエイティブ】広告制作
・クリエイティブエクセレンス:クリエイティブ訴求拡充により、ベースのパフォーマンスを向上
・クリエイティブの刷新頻度:フリークエンシー過多によるパフォーマンス悪化を防止
・インタラクティブアドオン:広告の視認性を向上
【データコネクション】評価
・Events API:サーバー間通信によりイベント数の増加と最適化を促進
・3つ以上の最適化イベント:イベントの数・種別を増加させ、最適化を促進
・アドバンスドマッチング:PIIマッチングレートの向上で、パフォーマンスを改善
TikTok広告運用の初心者でも、これらを設定することで効果的なアカウント運用を行うことができます。そして「広告最適化」や「認知拡大」のフェーズへのスムーズな移行が可能となるでしょう。