ティーンアカウントによるアプリ使用制限
Instagramは未成年の安全を確保するため「ティーンアカウント」の導入を発表しました。このアカウントには、1日の使用時間が60分を超えると通知が届いたり、午後10時から午後7時の間は自動的にスリープモードが有効になったりといった機能が含まれます。夜間は通知がオフになるため、ダイレクトメッセージには自動返信機能が提供されます。これによりInstagramを介してマーケティング活動を行う企業で、売り上げに響くことはあるのでしょうか。Smart Company社がティーンアカウントの企業に与える影響について解説しています。
未成年の購買力は限定的なので、売り上げへの影響は小さい
基本的に未成年はクレジットカードを持っておらず、購入の意思決定も保護者に依存するため、企業の売り上げへの影響は限定的です。特に、ニキビクリームやゲーム内スキンのように中高生を対象とした商品でなければ、広告のリーチや収益性に大きな変動は見込まれません。さらに、Instagramの広告は、購入見込みが低い層を自動的に除外し、購買力のあるユーザーに対して優先的に表示される仕組みになっています。そのため、ティーンアカウントの導入によって、企業の売り上げが大幅に下がることはないでしょう。
ティーンアカウントの導入を契機に広告戦略を見直す
ティーンアカウントの導入は、広告戦略を見直す良い機会でもあります。ティーンアカウントの影響で通知が届かない時間帯やリーチするユーザー層が変わる可能性があるので、広告のオーディエンスをより精緻に分析し、広告効果を最大化することが重要です。インターネット業界は常に変化しているため、ターゲット層に適切なメッセージを送り続けているかを確認する必要があります。
まとめ
変化し続けるInstagramなどのソーシャルメディアに依存し過ぎるマーケティング戦略にはリスクが伴います。自社のWebサイトやメールマガジンなど、独自のマーケティングチャネルを構築することで、他社のプラットフォームの影響を受けにくくし、リスクを軽減できます。顧客リストを確保することは、企業にとって重要な資産となるでしょう。
参考資料
Why Instagram’s new Teen Accounts is a good thing for your business
Author:Takayuki Sato