YouTube動画から商品を宣伝できるショッピング機能
YouTubeは小売業者やブランドにとって、売り上げを伸ばす機会をもたらします。2023年に実施された調査によると、商品紹介に関連した動画の再生時間が300億時間(340万年相当)に達したと言われています。YouTube動画から事業者が商品を宣伝できるようにした機能がYouTubeショッピングです。Shopify社がYouTubeショッピング機能について解説しました。
YouTubeショッピングは正式に公開された2018年以来、事業者の収益化に貢献しています。1,000人以上の登録者数がいる等の、いくつかの条件を満たしたYouTubeチャンネルは、YouTubeパートナープログラムに参加し、ショッピング機能が利用できるようになります。YouTubeパートナープログラムは日本でも展開されています。
動画に商品タグを追加したり、コレクションに商品をまとめたりする機能
YouTubeショッピング機能を使えば、動画やライブ、ショート動画で商品タグを追加し、視聴者をオンラインストアへと直接、誘導できるようになります。また、動画の最後には、動画の内容に合わせて最適な商品が目立つように表示する機能も利用可能です。
2024年4月にリリースされたショッピングコレクション機能を用いると、特定のテーマに関連した一連の商品をまとめて公開できるようになりました。ユーザーは、関連商品を閲覧し、オンラインストアに移動して購入へ進めることができます。
300万人の登録者を集め、動画を介して商品販売を拡大した海外事例
ヘア・エクステンションを扱う米国企業Luxy Hairは、YouTube動画を活用して大きく販売を伸ばしてきました。商品について説明した動画は、顧客に情報提供を行う役割を果たします。加えて、YouTubeショッピング機能を介して、動画が販売チャンネルとして機能してきました。300万人の登録者を有する同社は、年商数億円規模の企業へと成長しています。
まとめ
ソーシャルメディアとライブ・コマースは急激に拡大している分野です。2023年の米国におけるライブ・コマース市場は500億円に達したと推定されるほど、大きな市場となっています。その需要の高まりに合わせて、YouTubeショッピングの進化が期待されています。
参考資料
https://www.shopify.com/blog/youtube-shopping
Author:Takayuki Sato