複雑な画面構成も正確に扱える画像生成AIツール

OpenAI社は2025年3月に、GPT-4oと呼ばれるAIモデルに基づいた新しい画像生成機能を公開しました。この機能は無料プランを含めた、すべてのChatGPTユーザーが利用できます。近年、AIによる画像生成は注目を集めていましたが、人物や物体に不自然さが残るなど、正確性に課題がありました。GPT-4oの導入によって正確性が大きく向上したため、マーケティング目的のようなビジネス用途でも利用が広がることが期待されています。ContentGrip社がGPT-4oによる画像生成について解説しています。
GPT-4oは、入力したプロンプトに対し正確に画像を生成できる点で、従来のAIモデルよりも優れています。会話形式の入力を通じて精度を高めたり、見本となる画像をアップロードして新たな画像を生成したりといった機能も提供されています。また、20以上の物体が含まれる複雑な画像も扱えるという特長があります。

ソーシャルメディアや製品説明資料など、高品質なコンテンツが利用できる

企業では、広告やソーシャルメディア向けのコンテンツ、製品プロトタイプの作成などにGPT-4oを活用できます。イメージと異なる点があれば追加で指示を出すことで精度を高められるため、一貫性が求められるマーケティング目的でも、ブランドイメージに合致した高品質な画像を作成するのに役立ちます。
例えば、ソーシャルメディア向けに面白い画像を作りたいのであれば、「探偵の恰好をした猫の画像を作ってください」といった指示を入力すれば、求めていた画像を作成できます。さらに、プレゼンテーション向け資料などの画像にもGPT-4oは活用できると期待されています。これにより、マーケティング担当者の工数や予算の削減にもつながります。

複雑で曖昧なプロンプトでは結果が不正確になるリスクがある

他のAIモデルと同様に、画像生成機能は発展途上なので、その機能にはまだ限界があります。プロンプトが曖昧な場合は、生成される画像も不正確になってしまいます。特に20以上の物体が含まれると画面構成が難しくなります。また、日本語をはじめとするアルファベット以外の文字を扱う際には問題を発生させる可能性があります。さらに、ある箇所を修正すると別の部分まで変更されてしまう傾向があるため、ビジネス用途で使用する際は注意が必要です。

まとめ

コンテンツ制作者にとって、GPT-4oは画像生成を高速化できる高品質なツールと言えます。OpenAI社は今後も機能を改善していく見込みなので、さらなる発展が期待されています。

参考資料
https://www.contentgrip.com/chatgpt-4o-image-generation-update/