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AI生成コンテンツに対する消費者心理の調査結果

人間とChatGPTが作成した文章を提示し、それぞれの印象について尋ねる調査

AIを活用してコンテンツを制作する企業が増加しているトレンドは、消費者の間にも知られるようになりました。AIが作ったと気付いた消費者は、その企業に対して、どのような感情を抱くのでしょうか。Bynder社がAI生成コンテンツに対する消費者心理の調査を実施し、その結果を発表しました。
同調査では、まず、熟練したコピーライターとChatGPTに対して「洗車の方法について300字で記述しなさい」という課題を出し、ふたつの文章を用意しました。そして、米国、または英国在住の消費者、それぞれ1,000名ずつに対し、その文章を提示した上で、いくつかのアンケートを実施しています。

AIの文章を高く評価した消費者は半数を超えた

どちらの文章がAIによって書かれたかという設問では、半数の消費者が正解しています。特に、AIに触れる機会の多いミレニアル世代(25~34歳)は、最も高い正解率を得ました。また、米国ユーザーの正解率が、英国よりも10%高かったのは、米国の方がChatGPTの知名度が高いためと考えられます。
正解を伝える前に、どちらの文章が好ましいかを尋ねたところ、56%の消費者がAIの文章の方が良いと回答しています。ただし、若い世代(16~24歳)のみが、人間の文章の方が好ましいと回答した割合が多くなりました。

AIが生成したように感じるコンテンツにネガティブな印象を抱く消費者もいる

Webサイトやソーシャルメディアの文章がAIによって作られたように感じた場合、企業が怠けているという印象を受ける消費者の割合は20%に上りました。また、AIによるチャットボットで対応された場合でも、冷たい印象を受ける消費者は30%を超えています。

まとめ

Byinder社のCMOは調査結果を踏まえ、AI活用は進んでいるものの、マーケティング施策の観点では、人間味を加えるのも重要であると述べています。AI生成コンテンツを導入した、あるいは、今後導入を検討している企業は、このような消費者心理についても考慮に入れると良いでしょう。

参考資料
https://www.bynder.com/en/press-media/ai-vs-human-made-content-study/
著者:Takayuki Sato

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