ブランド・コンテンツ広告はインフルエンサーを通じて出稿する新しい有料広告
Instagramは2019年3月、米国で、新しい広告フォーマットであるブランド・コンテンツ広告を発表しました。この製品は、インフルエンサーマーケティングを行う上で、企業とインフルエンサーが公式に協業するのを支援するものです。米メディアIMPACTが、ブランド・コンテンツ広告の可能性について解説しています。
インバウンドマーケティングは企業の認知を高め、フォロワーとのエンゲージメントを高める効果があります。しかし、インフルエンサーの投稿に頼ると、そのインフルエンサーをフォローするユーザーにしかリーチできないという制限がありました。ブランド・コンテンツ広告は、他の広告フォーマットと同様、より広範に出稿可能であり、高い広告効果が期待できます。
特定のインフルエンサーをフォローしていないターゲット層にも出稿できるのがメリット
Instagramがインフルエンサーマーケティングを支援する機能を発表するのは初めてではありません。2017年にはブランド・コンテンツ・パートナーシップ・プログラムを設けています。この機能では、インフルエンサーが投稿のタグに、企業広告である旨を明記するものでした。一方で、このプログラムでは広告としてエンゲージメントを高めることは想定されておらず、どんなに優れたコンテンツでも多くの人に閲覧させる方法は無かったのです。
ブランド・コンテンツ広告では、有料広告とインフルエンサーマーケティングの双方の特徴を備えています。比較的少ないコストで効果が得られるのに加え、興味を示しそうな特定のユーザー層に対してリーチできます。インフルエンサーをフォローしていないユーザーでも、ターゲットとした層に含まれていれば、広告が配信されます。
有名人の投稿よりも、より身近な人が投稿している商品の方が、ユーザーは親しみを覚えるものです。たとえ広告だと明記され、商業的な関係があったとしても、自然にユーザーへリーチできるのがインフルエンサーマーケティングの強みです。
まとめ
Instagramはインフルエンサーとの協業を伴う有料広告を開始します。企業がインフルエンサーをマーケティング活動における重要な資産であると認識するようになり、その資産をより多くのユーザーへ届けられるような取り組みが進んでいます。
参考資料
https://www.impactbnd.com/blog/instagram-launches-new-ad-format-to-expand-influencer-marketing-reach
著者:Takayuki Sato