Instagramに適したアスペクト比に変換するよう画像を拡張する
画像の一部を切り抜いてサイズを変換するのは簡単ですが、逆に、任意のアスペクト比に合うよう、画像を引き伸ばすのは容易ではありません。近年、画像の範囲外に存在するであろう要素を「想像する」AI機能により、画像の拡張が実現されるようになりました。米国内の一部ユーザー向けに、Instagramストーリーで利用できるAI画像拡張ツールが部分的に公開されていることが報じられています。Make use of社が、Instagramで試験運用されている画像拡張ツールについて解説しました。
横長で撮影した風景画像でも、映っていない箇所を補完する
Instagramでは縦長となる4:5のアスペクト比が推奨されています。しかし、スマートフォンで撮影すると4:3または16: 9の横長画像になっているケースが多く見られます。横長の画像の場合、4:5のアスペクト比に合うよう、Instagramアプリに画像をアップロードした際に画像を切り抜く必要があります。
そこで、AI拡張ツールを利用すると、画像の欠けている部分をAIが埋めてくれる仕組みです。例えば、横長の風景写真の場合、画面の上下にあたる上空と地面の様子を類推し、縦長の画像へと拡張されます。
Instagramで進化する生成AIツール
生成AIによる画像拡張は目を見張る技術ですが、適用が難しいケースも考えられます。単純な風景であれば、映っている箇所から拡張される部分を「想像する」ことが可能ですが、複雑なパターンが映り込んでいる場合、画像拡張が困難になるでしょう。
Instagramは画像拡張のほかにも、生成AIを活用したツールの開発を進めています。雑誌や新聞で見られるようなコラージュ状に画像を組み合わせたり、画像の背景へ任意のオブジェクトを挿入したりする機能が公開されています。今後も、AIツールの進化が予想されます。
まとめ
画像拡張ツールは、すべてのユーザーに公開されているわけではないため、それまでは代替手段を探す必要があります。今後、同機能がより多くの市場へと展開されることが期待されます。
参考資料
https://www.makeuseof.com/instagram-new-ai-feature-expands-photos/
https://www.neowin.net/news/ai-powered-photo-expansion-is-coming-to-instagram/
Author:Takayuki Sato