40%の若者は旅行先を選ぶのに「インスタ映え」を条件にしている
Instagramは購買行動に大きな影響を及ぼすようになりました。特に、旅行においては、そこで撮影できる写真がInstagramに投稿する価値があるかどうかが購入のきっかけとなっています。33歳以下のユーザーの内、40%は旅行先を選ぶのに「インスタ映え」を意識しているとの調査も報じられています。そのため、旅行業界は消費者行動の変化を理解する必要があるのです。英国のマーケティング会社EConsultancyは、旅行業界におけるマーケティングの動向を解説しました。
英国のLCCイージージェットはインスタ映えを活用した機能を発表しています。ユーザーが風景画像をアプリに投稿すると、画像認識技術により、それに似た旅行先を提案する機能です。その機能から直接フライトを予約するユーザーが増えるかは分かりませんが、Instagramの存在が航空会社の検索機能に影響を与えた一例と言えます。
Instagramストーリーやインフルエンサーマーケティングは旅行業界にも進出した
Instagramストーリーは全世界で人気を集めるフォーマットですが、このコンテンツは旅行業界にも関連があります。民泊プラットフォームAirbnbは「トラベル・ストーリー」のベータ版を公開し、ユーザーが旅のハイライトを短い動画で投稿できる機能を提供しました。旅先を探すユーザーに刺激を与え、Airbnbアプリ内での滞在時間を延ばす効果があります。
旅行先の風景に加え、そこで写真をとっている人からも人々は影響を受けます。つまり、旅行業界でもインフルエンサーマーケティングが活用できるのです。特定の地域のプロモーションを狙う企業は、そこに訪れた人の投稿に注目し、普通の訪問客をインフルエンサーとして協力してもらう手法が考えられます。
インスタ映えは多くの観光客を呼び込むが、観光資源を傷つける恐れもある
Instagramを使った観光プロモーションには課題もあります。Instagramで話題のスポットは、人が集まり過ぎて、環境を傷つけたり、人が多過ぎて過ごしづらくなったりしてしまう恐れが懸念されています。人々がInstagramで画像を投稿するのは止められませんが、インフルエンサーを通して観光資源の保護を訴えるのも意味があることです。
まとめ
Instagramはショッピング機能の導入により、アプリ内で商品の購入ができるようになりました。航空券やレストランの予約を提供する旅行業界も、Instagramによる販売促進がこれから主流になっていくかもしれません。
参考資料
The Insta effect: How the ‘gram is impacting travel marketing & commerce