音声に特化したClubhouseと、カメラやフィルターが活用できるInstagramライブ
Clubhouseは音声SNSとして2020年初頭から大きな話題を呼び、800万人以上のユーザーを獲得してきました。ライブ配信機能は他のソーシャルメディアにも導入されるケースが増え、InstagramではLive Rooms(ライブルーム)を発表しています。米メディアBustleがInstagramとClubhouseの違いについて解説しました。
Clubhouseは音声のみに特化し、ユーザー同士がコミュニケーションするアプリです。InstagramのLive Roomsでは、音声だけではなくカメラを有効化して、フィルターで加工することもできます。
大人数が参加できるClubhouseと、配信者が最大4人に限られるInstagramライブ
Clubhouseは5000人まで参加できる「部屋」を作成できます。一方、Instagramでは4人の配信者に対し、多数の参加者が視聴するという仕組みが特徴です。Instagramの視聴者は、音声で参加するというよりも、コメントを書き込んだり、絵文字を送ったりしてリアルタイムで交流を深めます。
Clubhouseはアプリ内での会話を記録するのが禁じられています。嫌がらせ等の問題が起きていないか確認するため、Clubhouseは音声を検証していると言われますが、原則的には音声データの保存は利用規約に反してしまいます。一方、InstagramのLive Roomsで配信した内容は、ダウンロードするか、長尺動画の投稿サービスであるIGTVにアップロードして、再利用することもできます。
どちらのプラットフォームにも導入された投げ銭機能
Instagramはバッジと呼ばれる投げ銭機能を導入しました。視聴者が配信者に対してチップを送るもので、およそ1ドル~5ドルのバッジを購入する仕組みです。Clubhouseも投げ銭機能を試験的に展開しており、プラットフォーム側は手数料を徴収せずに、任意の金額を配信者に送れるようになっています。
また、InstagramのLive Roomsは最長で4時間、配信を行えますが、Clubhouseでは制限がありません。利用方法に応じて最適なチャネルを選択することができます。
まとめ
Clubhouseは音声SNSとして急速に人気を集めましたが、音声に特化しているという特徴を理解して用いる必要があります。Instagramは、Clubhouseの流行を踏まえてライブ配信の機能を拡張し続けており、様々な用途で活用していけるでしょう。
参考資料
https://www.bustle.com/life/instagram-live-rooms-clubhouse-differences
著者:Takayuki Sato