リール動画に手動で入力していた歌詞を、自動で追加する機能が導入された
Instagramにおいて音楽は重要なコンテンツの一つです。短い時間でも音楽を印象付けられるよう、歌詞を字幕として表示しているものは、よく見られます。15~90秒のショート動画を投稿できるInstagramリールでは、これまで歌詞は手動で入力する必要がありました。そこで、Instagramは歌詞を自動で挿入する仕組みを新しく導入しています。Instagramリールにおける歌詞追加機能について、Social Media Todayが解説しました。
表示される歌詞のフォントや色、表示位置などがカスタマイズできる
この機能を利用するには、まず、Instagramのアプリからリール動画を開始し、画面上部の音源ボタンをクリックします。次に、使いたいオリジナル音楽を選択するか、スマートフォンに保存した音楽ファイルを選択します。そして、画面下部に表示される歌詞のオプションをタップすると、文字がステッカーとなって表示される流れです。
文字のフォントや色、表示される場所についてカスタマイズする機能もあります。歌詞を表示したい範囲をスライダーで選択することも可能です。編集が完了したら、通常のリール動画と同じように公開の手続きを進めます。
音楽業界との協業を推進するTikTokに対抗する戦略の一環と見られている
この歌詞追加機能は、これまで歌詞を手入力していたユーザーにとって、投稿の手間を省けるメリットがあります。Instagramが進めてきた、リール動画のユーザー体験を向上させる取り組みの一環と考えられます。
Instagramの競合であるTikTokでも音楽コンテンツを重視した施策が進められてきました。TikTok自体が主催するライブイベントや、ビルボードチャートとの協業など、音楽業界への進出が顕著です。Instagramもこれに対抗する戦略を進めているのでしょう。
まとめ
公開期間を限定した短尺動画であるInstagramストーリーでは、既に歌詞を追加する機能がありましたが、今回、Instagramリールにも同様の機能が導入されたことになります。短い時間でユーザーを惹き付けるリール動画において、投稿者の作業負荷を軽減しながら、エンゲージメントを高める効果が期待されます。
参考資料
https://www.socialmediatoday.com/news/instagram-adds-song-lyrics-display-reels-clips/698697/
著者:Takayuki Sato