生成系AIを活用し、企業の広告コンテンツ作成を支援するツール群
TikTokはAIを活用した広告ソリューションであるSymphonyに生成系AIツールを導入しました。具体的には、企業の広告コンテンツに利用できるアバターや、翻訳を伴う吹き替え機能などが含まれます。TikTokの生成系AIツールであるSymphonyについてVenture Beatが解説しました。
様々な場面に応じて最適なアバターを選択し、コンテンツを生成する
Symphonyのアバターでは、ストック画像かカスタム画像が選択できます。ストック画像では商用利用できる俳優・モデルが起用され、広告の設定に合わせて画像が生成される仕組みです。業界(Eコマースや教育など)、体の向きや姿勢、ファッション(カジュアルか、フォーマルか)、背景といった要素が選択可能です。生成された画像を広告へと挿入し、TikTokアプリで出稿します。
一方、カスタム画像を使ったアバターでは、企業のマーケティング担当者やCEOを登場させることが可能です。例えば、世界展開を行っている企業において、英語でコンテンツを作成した後に、他の国でも同じ内容をローカライズして展開したいといった場合に、異なる言語を話すアバターを使ってコンテンツを作成することができます。
元の言語を検出し、日本語を含めた複数の言語へ動画を吹き替える
Symphonyに含まれる吹き替え機能によって、国際的な広告展開が容易になります。この機能では元の動画で用いられている言語を自動的に検出し、指定した言語へと翻訳して、吹き替えた音声を付与することができます。Symphonyは試験運用されている機能ではありますが、現在のところ、日本語を含む10個の言語に対応しています。グローバルに事業を展開したいと考える企業にとっては、極めて有用な機能と言えるでしょう。
まとめ
TikTokはマーケティングにおける創造性を高める施策を引き続き展開していきます。より多様なコンテンツを作成できるよう、ユーザーからのフィードバックを受けながら、改善を進めていくものと見られています。
参考資料
Author:Takayuki Sato