プレミアム会員の場合、Grokの利用回数制限が緩和される
X社は2024年12月に、最新のAIモデルであるGrok-2を公開しました。これまでは有料ユーザーのみに限定されていましたが、すべてのユーザーが無料で利用できるようになります。このモデルは、過去のバージョンに比べて処理速度が3倍向上し、正確性が高まり、多言語対応も可能になっています。無料ユーザーの場合は利用制限がありますが、プレミアムおよびプレミアムプラスの有料会員は、この制限が緩和され、さらに今後公開される新機能にも優先的にアクセスできる仕組みになっています。X社が無料ユーザーに公開されたGrokについて解説しています。
Web検索と引用の機能により、正確な情報に素早くアクセスできる
最新のGrokには、Web検索と引用の機能が追加されました。これにより、ユーザーが現在起きているイベントに関して詳細な情報が得られるようになります。Grokに入力されたユーザーの質問に対し、Xプラットフォーム上の投稿やインターネットのWebページからリアルタイムで情報を収集し、回答する仕組みです。加えて、情報の真偽を確認したり、理解を深めたりしたいときは引用元のリンク先に遷移することが可能です。
また、Grokには同社の画像生成AIであるAuroraが統合されています。このAuroraを使ってリアリティのある画像を作成し、Xに投稿することができます。さらに、最新AIモデルと共に公開された「draw me」機能を利用すると、既存のプロフィール画像を再解釈し、AIによって新しいプロフィール画像を作成することが可能です。
特定の投稿に関連した情報を集約するGrokボタン
Xのタイムラインに表示される投稿にGrokボタンを表示させる機能が追加されています。このボタンをクリックすると、特定の投稿に関連する現在のイベントや`話題になっている議論について、情報を収集することが可能です。例えば、NBAの印象的な場面に関する投稿でGrokボタンをクリックすると、NBAの歴史や画像に登場する選手に関する情報がまとめて表示されます。
まとめ
ユーザー向けの機能に加え、システム連携を目的としたAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を介して、Grokおよび画像生成AIであるAuroraへアクセスする機能も公開されています。Grokは日々改良されており、より多くのユーザーが高度な機能を利用できるように開発が進められています。X社のAI機能に関して、今後のさらなる発展が期待されています。
参考資料
https://x.ai/blog/grok-1212
Author:Takayuki Sato