ライブ配信前にティーザーキャンペーンで盛り上げる
コロナ禍でオンラインでの活動を増やしたユーザーにリーチするため、企業はオンラインでのマーケティング活動を活発にしてきました。特に、オフラインでの販売促進を主にしていた企業は、ライブ配信で代替し、活路を見出しています。ただし、単にオンライン化するだけでは十分ではなく、聴衆に良い印象を与えるライブ配信戦略が求められています。YouTubeにおけるライブ配信でのベストプラクティスについて、Google社が解説しました。
ライブ配信を実施する前に、ティーザーキャンペーンとして、ライブの内容を小出しにしながらプロモーションを行うと、新規・既存の顧客から認知を獲得できる見込みが高まります。あるインドネシアの企業では、#Collaborationというハッシュタグを冠したライブ動画を行う前に、YouTube上でそのハッシュタグについて検索したユーザーへバンパー広告を表示しました。6日にわたるライブ配信イベントの間、バンパー広告は70万回以上、閲覧されるという成果を得ています。
配信中にエンゲージメントを高め、より多くの参加を促す
ライブ配信開始前の盛り上がりを活かすため、ライブ配信イベント中も、より多くの人にリーチし、エンゲージメントを高めるよう心がけます。例えば、Samsung社がライブ動画配信を行った際には、YouTubeのホーム画面上部に表示されるマストヘッド広告を掲載し、より多くの視聴者がライブへ参加するよう盛り上げました。マストヘッド広告は、双方向性のあるクイズやライブチャット機能と連携しており、チャットからライブへユーザーを誘導することも可能です。同社は、2時間のYouTubeライブで50万以上の視聴者を獲得しています。
ライブ配信後も、視聴者との関係性を維持できるようにする
ライブ配信の後は、視聴者からの認知が維持できるような施策が必要です。例えば、ティーザーキャンペーンを実施し、ライブ配信で製品発表を行ったとします。ライブ配信の後は、一定期間バンパー広告を出稿したり、リマーケティング広告を活用したりして、獲得した認知を新製品の購入へつなげると良いでしょう。
まとめ
ライブ配信は、単に配信ボタンを押すだけで完了するマーケティング活動ではありません。ライブ配信の前、最中、そして、その後とエンゲージメントを高める戦略を立案するべきです。
参考資料
https://www.thinkwithgoogle.com/intl/en-apac/country/indonesia/3-tips-successful-live-stream/
著者:Takayuki Sato