YouTubeアカウントを識別できるよう割り当てられる固有の文字列
YouTubeハンドルは配信者に固有のID番号を割り当てる機能です。@マークの後に任意の文字列が続く構成となっており、例えば「@creatorhandle」といったIDが取得可能です。YouTubeチャンネルの名称は他のチャンネルと重複する可能性がありますが、YouTubeハンドルは常にユニークな値となるのが特徴です。YouTubeハンドルの基本的な仕組みについて、Red 11 Mediaが解説しました。
YouTubeハンドルは従来、登録者が100人を超えた場合のみ取得できるものでしたが、全世界のユーザーに対して、その条件を徐々に緩和するようになってきました。YouTubeハンドルによって固有のURLが利用できるため、配信を始めたばかりの企業でも、自社のID番号を確保できるのが利点と言えます。
他媒体との一貫性を保ちつつ、自社を認識しやすい名称をつけるべき
YouTubeハンドルには3~30文字の半角英数字を設定します。URLや電話番号に見えるような文字列は許されないなど、ハンドル名を設定する場合には、その規約を遵守する必要があります。企業が運営するアカウントの場合、覚えやすく、入力しやすいブランド名にすることが推奨されます。InstagramやTikTokといったソーシャルメディアアカウントを活用しているなら、そのハンドル名に合わせるとユーザーから見た一貫性が保たれるでしょう。
YouTubeハンドルは「https://youtube.com/@creatorhandle」といったURLとして利用可能であり、そのアカウントが持つYouTubeチャンネルへと転送できます。ソーシャルメディアなどの他媒体でYouTubeチャンネルを宣伝する際には、このURLを記載するのが便利です。他にも、動画内でタグとして追加したり、YouTubeショートに表示したりといった使い方があります。
固有の識別子により、企業アカウントの「なりすまし」を防ぐ
YouTubeハンドルは重複のない固有なIDなので、なりすまし対策としても機能します。近年、企業と同じ名称にした偽のYouTubeチャンネルを開設し、そこで詐欺キャンペーンを展開して、被害者から金銭を詐取する行為が頻発しています。YouTubeハンドルを使ってアカウントへ誘導するようになれば、偽のアカウントを識別し、詐欺行為を見分けるのが容易になることが期待されます。
まとめ
YouTubeハンドルは、配信者に固有な識別方法を与えるので、企業がYouTubeアカウントを運営する場合、それを活用しない手はありません。YouTube Studioアプリ、あるいは専用ページ「https://www.youtube.com/handle」から、自社のYouTubeハンドルを確認し、マーケティング
施策に組み入れると良いでしょう。
参考資料
https://www.red11media.com/blog/youtube-handles
著者:Takayuki Sato